代表挨拶

一人ひとりがその人らしく生きる社会を実現する

「一人ひとり」の人間は、個性や性格が全く異なります。そんな異なった個性や性格を持った人が集まり、「社会」をつくっています。その中で人は生活を営んでいるのです。
誰もが、社会の一員なのです。
しかし、その社会で、だれもが「その人らしい」生活ができているとは限りません。誰かに合わせる事にとらわれ、自分が何者なのかわからなくなってしまう人もおられるのではないでしょうか。誰かに否定され、自信を失い、自分の考えや行動を制限してしまう人は多いのではないでしょうか。そんな中で「その人らしい」生活をするのは困難なのです。
「その人らしさ」とは、自分本位という事ではありません。自分の考えを持ち、誰かに伝えたり、認めてもらうこと、または、尊重されたりすることで培われるものです。誰かとコミュニケーションをとることが必要なのです。そこで初めて、安心・安全な「その人らしい」生活ができるのです。
では、人とコミュニケーションをとることが苦手な人は、どうしたらよいのでしょう。そもそも、だれもが人とコミュニケーションをとることを求めているのでしょうか・・・
答えは「求めています！！」
歌が得意なら、誰かに聞いてほしい・歴史が詳しいなら、仕入れたコアな情報を誰かに伝えたい・ゲームが好きなら、同じ趣味の人と繋がりたい・・・・誰かと繋がりたいと思っているのは確かなのです。でも、過去に仲間外れにされたり、いじめられたりしたことがある、または、「空気が読めない」と指摘され傷ついたという経験から、誰かと繋がるのがこわいのです。
<発達障害>というワードが認知されてきた昨今、上記のような生きづらさを抱えた人は、少なからず何らかの形でこの障害と関係があるとされています。不登校や登校渋り、引きこもりなどの問題行動に発展することもしばしばです。
エニシアン・オフィスでは、このような社会問題に対し、ご本人の考え方や思いを尊重しながら1⃣自立のための支援、2⃣社会に求められる役割の創出、3⃣「その人らしく」いられる場所の提供を3つの柱にサービスを提供しています。

事業方針

(1)自立のための支援

①自己理解

自分が、何を感じたのか、なにを考えているのか、どんな風に思ったのか・・・

人には、思考のルートがあります。例えば、ドアを閉めるときに大きな音を出して閉める人がいた→（怒ってる？）→（自分が怒らせた?）→（恐いから近づかない）と考える人もいます。同じ状況でも、（風で閉まったのかな？）→（誰にも気を遣わない）と考える人もいます。

自分が、どんな時どんな風に感じたか、考えたかを知ることで相手への対応が変わるのです。すべては、ご自身の思考の癖から始まるのです。

②自己と他者

人が自立するためには、他人との関りを持つことが求められます。社会・集団に参加するためには、その場のルールを学習し、適応することが必要です。

自分の価値観と、他人の価値観は違います。よく「〇〇は常識だ」と言いますが、常識も、それぞれ違うのです。違っていいのです。

必要なのは、自分はどう考えているのか、ほかの誰かがどうとらえているのかを知ることです。それは、どちらも正解であっていいのです。

では、どうやって他の誰かの価値観を知るのか？

・・・グループワークです。自分の意見を持つ、伝える、相手の意見を聞く、認める、を学びます。

また、「適切な自己評価」を大切にしています。うまくいかないとき、他人を責めて自分を振り返らない、全く自信が持てず出来ているのに出来ないと思っている、反対に、出来ていないのに自信たっぷりに出来たと言うなど、不適切な自己評価をされる場合、適切な自己評価に自然とスライドしていけるようにします。

③社会とのつながり

社会が求める人材とは、どんな人材なのでしょう。生産性のある人、発言力・発信力のある人、体力のある人、ＩＱの高い人・・・・

それぞれの会社（企業）によって、求められる人材は変わります。ゆっくりだけれど、間違えない人、雑だけれどスピードが速い人、同じ姿勢で同じ作業を集中してできる人、一連の作業を自分で考えて段取り完結できる人、言われたことだけをコツコツやれる人・・・誰もが、社会に求められる人材です。適材適所を探せるか否かです。

また、エニシアン・オフィスでは、その突き抜けた特性を活かします。類まれなる集中力・類を見ない探求心・興味あるものへの執着（こだわり）・・・・など、ひとり一人の個性を大切にした働き方を追求します。

そのひとつとして、ＩＴ技術の習得を提案させていただいております。ＩＴに関連した仕事は、コミュニケーションが重要です。ＩＴを媒体にコミュニケーションスキルの獲得を目指します。